背中や二の腕のぶつぶつはマラセチア毛包炎?ニキビとマラセチア毛包炎の違いや治し方、見分け方

背中や二の腕にできるブツブツ。ニキビケアを一生懸命しているのに一向によくならない。
もしかしたらそれはニキビではなくマラセチア毛包炎かもしれません。

ニキビとマラセチア毛包炎は根本的に原因が違うので、ケア方法も違います。

ニキビと思って頑張ってケアしていても、マラセチア毛包炎には効きません。
逆にマラセチア毛包炎はちゃんとケアすれば1〜3ヶ月でちゃんとキレイになってくれるので、まずはニキビとマラセチア毛包炎の違い、マラセチア毛包炎の治し方などについてご紹介したいと思います。

マラセチア毛包炎

ニキビとマラセチア毛包炎

ニキビ

ニキビができる原因は、毛穴に詰まった皮脂にアクネ菌が繁殖するところから始まります。
アクネ菌はもともとお肌にいる常在菌で、普段はお肌を保湿してくれたり、お肌を弱酸性に保って、雑菌が繁殖するのを防いだりしてくれています。

しかしアクネ菌は皮脂が大好きで、毛穴に皮脂が詰まっていると集まってきて皮脂を食べます。

そのアクネ菌が出す成分が、毛穴に炎症を起こしてニキビを作ってしまうんです。
そして炎症が起きたところに、黄色ブドウ球菌雑菌が繁殖してしまうと、今度は化膿ニキビへと悪化してしまいます。

アクネ菌を殺してもニキビは治らない?アクネ菌とニキビの関係

マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎とは、お肌にいるマラセチアという真菌(カビ)によって引き起こされる肌トラブルです。
マラセチア菌ももともとお肌にいるカビの一種で、お肌の角質層に留まり、お肌の乾燥を防いだり刺激から守ってくれています。

マラセチア菌は皮脂を栄養源にしている菌で、皮脂を食べて遊離脂肪酸を発生させます。
この遊離脂肪酸を他の菌が食べて分解することで、お肌の保湿をしているのですが、マラセチア菌が多いと脂肪酸の量が増えすぎてしまい、この脂肪酸が空気や紫外線などで酸化することで過酸化脂質という物質に変わり、お肌に炎症を起こしてマラセチア毛包炎となってしまうんです。

ニキビとマラセチア毛包炎の症状の違い

ニキビは、いわゆるニキビの芯を出してしまえば、炎症がおさまって自然と治っていきます。
また、芯を無理に出さなくても自然とニキビが枯れて萎み治っていきます。

対してマラセチア毛包炎は自然治癒しにくいという特徴があり、一度増えてしまったマラセチア菌は、抗真菌外用薬などを使って治す必要があります。
ただ、この抗真菌薬を使うと劇的によくなり、早い人で1ヵ月、遅くても3ヶ月あればキレイに治ります。

ニキビは色々ケアしても繰り返しできたりなかなか治らなかったりしますが、マラセチア毛包炎は抗真菌薬を使えばほぼ100%治るので、その点ではマラセチア毛包炎のほうが治療しやすいですね。

ニキビとマラセチア毛包炎の見分け方

では、ニキビかマラセチア毛包炎か見分けるポイントは何でしょうか。

マラセチア毛包炎はニキビより小さく、1つではなく同じ大きさのブツブツがある程度の範囲に広がります。

マラセチア毛包炎

ニキビと違うのは、ニキビは芯があったり中に膿がありますが、マラセチア毛包炎は潰しても何も出てこないということです
まれに悪化して化膿していると膿のような白っぽいものが出ることがありますが、ニキビのように『潰せた!』という感覚はありません。

また、マラセチア毛包炎は悪化すると痒みを伴います。
ひどくなると痛み伴うような痒みになってしまいます。

マラセチア毛包炎は皮脂が多く湿ったところが好きなので、背中やデコルテ、二の腕、おでこ、頭皮などにできやすいという特徴もあります。

背中やデコルテに一定の大きさのブツブツができてなかなか治らない、という方はマラセチア毛包炎の可能性があります。

マラセチア毛包炎の治し方

マラセチア毛包炎は自然治癒は難しいと言われています
しかしマラセチア菌に効く抗真菌薬を使用すれば効果はテキメンで、1~3ヶ月程度でよくなります。

抗真菌薬は市販のものも販売していますが、本当にマラセチア毛包炎かどうか一度確認するためにも、近くの皮膚科を受診することをおすすめします。

皮膚科では顕微鏡で膿を観察し、膿にマラセチア菌がいればマラセチア毛包炎と診断されます。

マラセチア毛包炎と診断された場合、イミダゾール系の「ニゾラール」という抗真菌効果のある塗り薬が処方されます。
まずはそれを1~2か月塗って様子を見ますが、それでも改善されない場合は、「イトラコナゾール」などの抗真菌効果のある内服薬も一緒に処方されます。

いづれにせよ、皮膚科ではきちんとした専門の治療薬が処方してもらえるので、気になった方は一度皮膚科を受診してみましょう。

市販のお薬は何がある?

それでも忙しくてなかなか皮膚科を受診できない方には、市販薬もあります。
自己判断になるので、マラセチア毛包炎でなかった場合は効果が出なかったりニキビが悪化することもありますが、まずは手軽に始めたい方は市販薬を購入してみましょう。

購入するお薬は、イミダゾール系の塗り薬です。
こちらはマラセチア菌だけでなく水虫などのカビ菌に効くお薬で、こちらも皮膚科での治療と同様まずは1~2か月は塗って様子を見ましょう。

マラセチア菌の場合、なんとなくよくなったからといって塗るのをやめると、また菌が繁殖し始めてぶり返す可能性があるので、しっかり治りきるまで塗りましょう。

もし悪化したり痒みが出た場合はマラセチア毛包炎ではなくニキビかもしれないので、すぐに皮膚科を受診して観てもらいましょう。

マラセチア毛包炎を作らせないためには

マラセチア毛包炎はお薬を使えばきちんと治る肌トラブルですが、繰り返し作らせないためにもマラセチア毛包炎の予防法をしっかり知っておきたいですよね。
マラセチア毛包炎は基本的に皮脂や湿ったところが好きなので、それを解消しておくことが大切です。

汗をかいたらシャワーを

シャワー

夏場は寝ている時、ちょっと外出した時、けっこう汗をかいてしまいますよね。
汗が出る時というのは皮脂も一緒に出やすいので、そのままにしておくとマラセチア菌が増えやすい環境になってしまいます。

可能であればシャワーを浴びて着替えたり、ハンカチでしっかり汗をふきましょう。

その際、洗浄力の強いボディソープなどで毎回体を洗うと、お肌が乾燥しやすくなり、今度はニキビができやすい環境になってしまいます。
汗をサッと流すだけならお湯でも十分なので、朝起きた時は外出から戻った時、サッとシャワーで流すようにしましょう。

寝具類を清潔に

生理前

パジャマや部屋着、ベッドのシーツ、枕カバーなどは寝ている間に汗を吸って、雑菌などの菌が繁殖しやすい状態になっています。
毎日は無理でも、夏場はとくにこまめに取り換えたいところです。

また、お風呂上りのタオルは乾かして何日か使いまわす方も多いですが、マラセチア毛包炎を予防するためには毎日取り換えたいところです。
朝シャワーを浴びて、夜もお風呂に入るとタオルの洗濯物が増えて大変かもしれませんが、できるだけこまめに取り換えましょう。

部屋の湿度や温度を調整する

エアコン

夏場は節約も兼ねてあまりエアコンを使わない方も増えていますよね。
しかしあまり暑いと、汗をかいたり皮脂が出やすくなり、マラセチア菌が繁殖しやすくなってしまいます。

また、室内での熱中症も危惧されていますし、27~28度に設定するようにしましょう。
扇風機を使えば28度でも涼しく過ごせますし、電気代もそこまでかからないのでおすすめです。

湿度も高すぎると暑く感じるだけでなく、湿度が好きなマラセチア菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
夏場は除湿機能などを使って、湿度も適度に調整したいですね。

まとめ

マラセチア菌はお肌にいる常在菌なので、マラセチア毛包炎はだれでもかかるリスクがあります。
最初はぷつぷつとした赤みですが、悪化すると激しい痒みや痛みを伴ってしまい、寝ている間に掻きむしって血が出ていた…なんてことにもなりかねません。

頭皮やおでこだととても目立ってしまうので、できれば早めにお薬で治療してしまいましょう。

このページの先頭へ