十味排毒湯はどんなニキビに効く?副作用や飲み方など

皮膚科のニキビ治療で使われることのある漢方。

薬よりも作用が穏やかですし、ニキビを治すというより体質を改善してニキビの出来にくい肌作りを目指してくれるため、ニキビだけでなく体調をよくするのにも効果的です。

そんな漢方の中でもニキビ治療によく使われる十味排毒湯について、特徴やニキビへの効果、副作用、費用などご紹介していきたいと思います。

十味敗毒湯

十味排毒湯(じゅうみはいどくとう)の特徴と効果

十味排毒湯は10種類の生薬からできた漢方で、お肌の湿疹や皮膚炎、腫れ物などを改善する効果があります。
お肌の痒みや炎症、化膿を改善し、それらが起きにくい体質作りをサポートしてくれます。

証は中間証タイプの人向けなので、体力や筋力が中間くらいの人におすすめです。
虚証タイプの方が飲むと胃腸の調子が悪くなったり便秘しやすくなることがあるのであまりおすすめできません。

十味排毒湯のニキビへの効果

十味排毒湯は、炎症や化膿があるニキビに対して効果があり、顔だけでなく背中やデコルテにもニキビがある時に処方されることがあります。

抗炎症作用のある生薬で、炎症が起きているニキビを早く治したり悪化するのを防ぐ効果があります。

ニキビは毛穴に皮脂が詰まるところから始まりますが、この毛穴に詰まった皮脂にアクネ菌が繁殖し、アクネ菌が出す物質が毛穴を傷つけて炎症を起こします。
その炎症が起きている箇所に黄色ブドウ球菌などが繁殖して化膿ニキビへと悪化していきますが、化膿ニキビまでいくと、膿で毛穴が押し広げられ、皮膚の奥のほうを傷つけてクレーター状のニキビ跡が残ることがあります。

十味排毒湯で炎症を早く鎮めることは、ニキビ跡がひどくなるのを防ぐ効果もあるんですね。

また、十味排毒湯には血行をよくする生薬が配合されているため、お肌のターンオーバーに必要な酸素や栄養素を届きやすくし、お肌の代謝をよくしてくれます
お肌の代謝がよくなることで、クスミやシミが解消されやすくなりますし、古い角質がきちんと剥がれて毛穴が塞がれるのを防ぎ、ニキビをできにくくしてくれます。

ニキビ跡の治りも早くなるので、美肌全般に効果があるんですね。

こんな人のニキビに向いている

  • アレルギー性皮膚炎や蕁麻疹が出やすい
  • お肌が化膿しやすい
  • 疲れやすく体が冷えやすい
  • 疲れを感じやすい

十味排毒湯の生薬

荊芥(ケイガイ)

消炎作用があるため、炎症ニキビを落ち着かせる効果があります。
炎症しているところの熱を発散させ、炎症を早く治してくれます。

茯苓(ブクリョウ)

余分な水分を排出して浮腫みを解消したり、精神を落ち着かせる作用があります。
イライラからくる肌あれや不眠、下痢、腹痛などにも効果があり、自律神経を緩やかに整えてニキビをできにくくしてくれます。

柴胡(サイコ)

炎症を鎮めて、余分な熱や毒を取り除く作用があります。
また、抗菌作用もあるため、ニキビの原因となるアクネ菌や黄色ブドウ球菌を減らし、ニキビの治りを早くする効果があります。

防風(ボウフウ)

身体の余分な熱を発散させ、炎症を抑える効果があります。
炎症に伴う腫れなどにも効果があります。

川きゅう(センキュウ)

血の巡りをよくする作用があります。
体の上部に溜まった血液型を流したり、ホルモンバランスを整えたりする効果があります。

甘草(カンゾウ)

甘草には強い抗炎症作用があるため、炎症ニキビを早く鎮める作用があります。
解毒作用もあるため、余分な毒を排出し肌荒れやニキビを予防してくれます。

生姜(ショウキョウ)

血流をよくして自律神経やホルモンバランスを整える作用があります。
冷えを解消して浮腫みを改善したり、ホルモンバランスの乱れからくるニキビを改善する効果があります。

桔梗(キキョウ)

桔梗には抗炎症作用や抗アレルギー作用があるため、ニキビの炎症を早く落ち着かせる作用やアレルギーによる肌荒れを落ち着かせる作用があります。
また、抹消血管を拡張して血流をよくする作用もあるため、お肌のターンオーバーを促してニキビや肌荒れを予防する効果もあります。

僕樕(ボクソク)

お肌を引き締める作用があるため、毛穴の開きを解消してニキビをできにくくしてくれます。
抗炎症作用もあるため、炎症ニキビの治りも早くしてくれます。

また、ストレスを緩和したりリラックス効果もあるため、ストレスやイライラからくる肌荒れニキビにも効果があります。

独活(ドッカツ)

抗炎症作用や抗菌作用が、ニキビの治りを早くしたり予防してくれます。
解毒作用もあるため、体内に溜まった老廃物を排出して、ニキビや肌荒れを予防する効果もあります。

十味排毒湯の副作用

十味排毒湯は生薬からできているため、薬と比べて副作用が少ないですが、胃のむかむか、食欲不振、下痢などの副作用が出ることもあります。
服用を続けているうちに落ち着いてきますが、気になった方は医師に相談してみましょう。

また、ごく稀に重い副作用として肝機能障害が起こることがあります。
皮膚や白目が黄色くなってきたり、怠さや脱力感がひどい場合ら肝機能障害の可能性があるので、服用を中止して医師に相談しましょう。

基本的には副作用がない漢方なので、安心して飲むことができます。

十味排毒湯の飲み方

十味排毒湯は、1日に2〜3回、食前または食間(食事と食事の間)にお湯に溶いて飲みます。
空腹時のほうが効果を得られやすいので食前や食間が好ましいですが、副作用で胃のむかむか感などがある場合は食後に飲んだり、オブラートに包んで飲んでも大丈夫です。

水分が少ないと胃を刺激してしまうので、たっぷりの水分と一緒に飲むようにしましょう。

十味排毒湯の効果が出るまで

十味排毒湯は、小さいポツポツしたニキビであればだいたい2〜3日で効果を得られます。
赤く炎症を起こしてしまっているニキビは1〜2週間、赤いニキビ跡には2〜3週間ほどで効果が出てきます。

十味排毒湯の費用

十味排毒湯は市販で購入すると12日分(24包)で3,500円です。
皮膚科で処方してもらうと保険が適用されるので3割負担で購入できますが、診察料もかかります。

はじめて飲む時は自分の体質に合っているか診てもらったほうがいいので、皮膚科を受診するのがいいですが、体質に合っているのが分かれば、ドラッグストアで購入するのも手軽でいいですね。

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