排膿散及湯はどんなニキビに効く?副作用や飲み方など

皮膚科のニキビ治療で使われることのある漢方。

薬よりも作用が穏やかですし、ニキビを治すというより体質を改善してニキビの出来にくい肌作りを目指してくれるため、ニキビだけでなく体調をよくするのにも効果的です。

そんな漢方の中でもニキビ治療によく使われる排膿散及湯について、特徴やニキビへの効果、副作用、費用などご紹介していきたいと思います。

排膿散及湯

排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)の特徴と効果

肺濃散及湯は、お肌が炎症をおこしていたり、化膿している時に使われる漢方です。
名前からもわかるとおり、体の中に溜まった膿を出す生薬が配合されているため、溜まった膿によってお肌が炎症を起こすのを落ち着かせる作用があります。

化膿性の皮膚病や、歯肉炎などの治療にも使われることがあります。

証は中間証の方向けなので、体力は普通の方に向いていますが、あまり体質に関係なく使用できるため、積極的に処方している病院もあります。

排膿散及湯のニキビへの効果

排膿散及湯は、顔中に炎症が起きているようなニキビや、化膿がひどいニキビに向いています。
膿を排出する効果のある生薬が、体や皮膚、粘膜に溜まった膿を排出させ、炎症や化膿を早く落ち着かせてくれます。

痛みを伴うようなニキビや、晴れたような炎症ニキビがある場合、排膿散及湯は効果を実感しやすいです。

また、抗炎症作用のある生薬が、炎症ニキビを早く落ち着かせてくれます。
ニキビの炎症が長引くと、炎症した箇所に黄色ブドウ球菌が集まってきて化膿ニキビへと悪化し、治りを遅くしてしまいますし、ニキビ跡がひどくなりやすいので、早く炎症を抑えることでニキビだけでなくニキビ跡の悪化も防ぐことにつながるんですね。

肺濃散及湯には他に、血行をよくしてお肌の代謝をよくする作用のある生薬や、ホルモンバランスを整える作用のある生薬も配合されているので、ニキビをできにくくする効果もあります。

こんな人のニキビに向いている

  • 炎症や化膿を起こしやすい
  • 赤く腫れたニキビができやすいけど、抗生物質は飲みたくない

排膿散及湯の生薬

桔梗(キキョウ)

桔梗には抗炎症作用や抗アレルギー作用があるため、ニキビの炎症を早く落ち着かせる作用やアレルギーによる肌荒れを落ち着かせる作用があります。
また、抹消血管を拡張して血流をよくする作用もあるため、お肌のターンオーバーを促してニキビや肌荒れを予防する効果もあります。

枳実(キジツ)

胃腸の調子を調える作用があり、便秘や下痢を解消してくれます。
便秘によるニキビの改善にも役立ちます。

甘草(カンゾウ)

甘草には強い抗炎症作用があるため、炎症ニキビを早く鎮める作用があります。
解毒作用もあるため、余分な毒を排出し肌荒れやニキビを予防してくれたり、鎮痛作用がニキビの痛みを落ち着かせてくれたりします。

生姜(ショウキョウ)

血流をよくして自律神経やホルモンバランスを整える作用があります。
冷えを解消して浮腫みを改善したり、ホルモンバランスの乱れからくるニキビを改善する効果があります。

芍薬(シャクヤク)

血の巡りをよくし、熱をうまく循環させたり、ホルモンバランスを整える効果があります。
ホルモンバランスの乱れによるニキビを解消したり、お肌のターンオーバーをよくしてニキビをできにくくする効果があります。
お肌のターンオーバーが促されることで、ニキビ跡の治りを早くする作用もあります。

大棗(タイソウ)

大棗は体の緊張を和らげ、温める作用があります。
ストレスからくる肌荒れを落ち着かせたり、腹痛を緩和する作用があります。

排膿散及湯の副作用

排膿散及湯は基本的にそんなに副作用がありませんが、軽い副作用として胃の不快感や吐き気などが出ることがあります。
これらの症状はしばらくすると落ち着きますが、なかなかよくならない方は医師に相談してみましょう。

また、ごく稀にですが、重い副作用として浮腫みや血圧上昇、手足の痺れなどが起きることがあります。
これらの症状が出た場合は、服用を中止して医師に相談しましょう。

排膿散及湯の飲み方

排膿散及湯は1日に2~3回1回6錠をたっぷりの水分と一緒に飲みます。
空腹時のほうが効果を得られやすいので食前や食間(食事と食事の間)のほうがいいですが、胃の不快感や吐き気がある場合は食後でもかまいません。
また、水分が少ないと胃を刺激してしまうので、たっぷりの水分と一緒に飲みましょう。

排膿散及湯の費用

肺濃散及湯は、通販などで購入すると260錠入りで2,500円程度です。
1日6錠×3回飲むと18錠、約2週間分になります。

1ヵ月に換算すると5,000円ちょっとです。

皮膚科で処方してもらうと保険が適用され、3割負担で購入することができます。

皮膚科に行く時間がなく忙しい方はドラッグストアなどで購入することもできますが、初めて飲む時は体質に合うかきちんと診てもらったほうがいいので、一度皮膚科を受診してみましょう。

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